English
学会案内 | 沿革 | 役員 | 委員会 | 定款 | 定款施行細則 | 名誉会員
 
 
 
NPO法人 日本口腔科学会
理事長 中村 誠司
 この度、千葉大学の丹沢秀樹前理事長の後任として、理事長を拝命いたしました九州大学大学院 歯学研究院 口腔顎顔面病態学講座 顎顔面腫瘍制御学分野の中村誠司です。令和2年5月からの就任で、任期は令和2年度と3年度の2年間になります。
 まず始めに、この度の新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、第74回日本口腔科学会総会・学術大会がWeb開催になったことを大変残念に思います。長い間準備をしてくださった大会長の高木律男先生、準備委員長の永田昌毅先生、ならびに新潟大学の教室員の方々のご落胆もいかばかりかと存じますが、その中にも拘わらず、会員の励みにするためにWeb学会賞を企画していただきました。今までの準備から開催までの全てのご尽力に心より感謝を申し上げます。会員の皆様方におかれましても、5月15日まで閲覧が可能ですので、ぜひご覧いただきますようお願い申し上げます。
 本学会の歩みは、大正2年(1913年)に東京大学医学部歯科学講座に歯科医学懇話会が設置されたことに始まり、今年で108年目を迎えます。大正7年(1918年)には名称が日本歯科口腔科学会に改められ、その翌年の大正8年(1919年)には日本歯科口腔科学会雑誌が創刊されました。太平洋戦争により活動が一時中断されましたが、終戦して間もない昭和21年(1946年)には活動を再開し、名称を現在の日本口腔科学会に改め、翌年の昭和22年(1947年)には戦後第1回の総会・学術大会が開催されました。その後、全国の医学部及び歯学部などの協力を得て活動を重ね、平成16年(2004年)には特定非営利活動法人となり、現在に至っています。本学会の目的は、定款に「広く市民に対して、学術集会の開催等による口腔科学の研究及び討議を通して、医学の進歩と発展に貢献し、学術文化及び医療福祉に寄与すること」と示されています。ひいては、超高齢者社会を迎えた我が国の国民の健康増進ならびに健康寿命の延伸に繋げないといけません。そのためには、学術的に高度で広い視野から口腔領域の疾患や現象をとらえることが必要であり、それができる若手人材の育成が重要です。この目的の達成に向けて、毎年、全国的な学術集会と6地方部会主催の学術集会を開催するとともに、日本口腔科学会雑誌(和文誌)を年4号、Oral Science International(英文誌)を年2号発刊するなどの活動を行っています。
 一方、本学会は日本医学会の分科会であり、明治39年(1906年)の第2回日本医学会総会に第16分科会歯科として参画したのに始まり、昭和13年(1938年)以降は第31分科会として日本医学会において活躍する場を与えられてきております。昭和24年(1949年)には日本歯科医学会が創設されましたが、長年にわたって日本の医学界における歯科医学を支える基盤学会としての重要な役割を果たしてきました。この点も本学会の重要な特徴の一つであり、日本医学会分科会の中では医学と歯科医学の橋渡しの役割を担える唯一の学会として、本学会の存在意義は極めて大きいものと考えています。また、現在の会員数は4,100名を越えておりますが、会員は口腔関連の各専門領域の研究者・教育者・臨床医等からなり、そのほとんどは歯科医師ですが、医師や基礎研究者の参加も多く、職種や領域にとらわれない学際的な特徴を持つ点も特徴であると思います。
 私は、高戸毅元理事長ならびに丹沢秀樹前理事長のご指導のもと、地区部会選出理事あるいは理事長推薦理事として本学会の運営に参画して参りました。多くの学会がその専門性を高めていくなかで、本学会は日本医学会の中で歯科医師が中心となって活動をする唯一の分科会であることもあり、「口腔科」という診療領域ならびに「口腔科学」という学問領域を包含する、歯学はもちろんのこと、医学にも関連する幅広い専門性を有する学会として発展してきました。高戸元理事長は本学会の理念は「学際的な広い視野で口腔科学を推進すること」であると示され、丹沢前理事長はそれを継続し、本学会の存在意義を高めるためには「幅広い視野に支えられた学問領域を推進すること」が重要であると示され、認定医制度を含めた多くの新たな事業を立ち上げられました。前述のように本学会は長い歴史を歩んで参りましたが、前述の理念の再確認と新たな事業の実施により、本学会の存在意義と方向性はより明確になりました。よって、私は現在の事業を継続して本学会の方向性を維持すると共に、本学会の存在意義や独自性をさらに明確に示せるように精進する所存です。具体としては、特に以下のことを推進したいと考えています。
 
1)関連学会との交流・連携の強化
  • 医学に向けた情報発信と交流の強化
  • 国際的な歯科関係の学会との交流の強化
  • 国内の歯科関係の学会との連携強化

2)学会会員の専門分野の拡大と人材育成
  • 口腔領域の幅広い専門分野の会員が集う学際的な学術集会の企画
  • 認定医制度や教育研修会を含めた生涯教育制度の充実
 以上、甚だ微力ではございますが、本学会の進歩と発展のために粉骨砕身して精進する所存ですので、何卒宜しくお願い申し上げます。
 
 追伸:本学会は今年で創設108年目を迎えましたが、「108」といえば除夜の鐘の回数です。「108」という数字の意味は諸説あるようですが、108ある人間の煩悩を落とすため、あるいは四苦八苦(4×9+8×9=108)を避けるためだと言われています。本学会も様々な困難を乗り越えてこそ今がありますので、良い節目にしたいと思います。ちなみに、私はかつて高校球児でしたので、「108」といえばボールの縫い目の数を想起するのですが、これは野球発祥の地の米国で皮の強度と耐久性を考えて決められたそうです。辛かった練習の思いでしかないので、苦難の意味があるのかなと思っていました・・・。
 
 
日本口腔科学会
事務局   〒135-0033 東京都江東区深川2-4-11 一ツ橋印刷株式会社 学会事務センター内
電話 03-5620-1953     /FAX 03-5620-1960  
Copyright© 2015 The Japanese Stomatological Society. All rights reserved.